大学が提供する経営学の専門的知識には、新しく発見された事実や先端的知識(法則性や理論)が含まれており直ちに一般的な知識になりにくい高度の専門領域が含まれています。この特殊事情は他の教育機関にない大学の独自的価値ともいえますが、大学生として在学中に修得すべき標準的なレベルの理論と知識を資格という形にして取得しておけば、将来のビジネスや社会(大学院も含む)で活動する際に有力なパスポートになります。
大局的にみれば、この資格取得の勉強は大学の授業で修得する内容と決して矛盾せず、かえってその勉強を補足・強化することにつながります。他方、資格取得の勉強のみで大学の勉強を疎かにしたり置き換えるとするなら大学生として本末転倒です。そういう学生は与えられた知識の暗記や受験勉強は得意かも知れませんが、過去の事例に解答がない新しい課題の解決やアプローチで能力を発揮できない弱点をもつことがあり懸念されます。偏差値は高いが「指示待ち人間」になりかねません。本来の学力は後者の創造的な思考力、問題解決能力にあります。したがって、あくまで大学の勉強を優先し自由な発想法や解決能力を獲得しながら、資格取得に挑戦すべきであることを肝に銘じてください。
高峰を目指すためには見えない汗を厭わない強い意志と計画的で緻密な準備が必要です。

2006年度時点の国公立大学は176校、私立大学は568校を数えます。受験者は減少していますが、大学数は逆に増えているのです。なかでも経営学部をもつ大学は2008年時点で199校、商学部をもつ大学は111校にも達しており、ある大学の経営学部を卒業したとしても、その社会的価値を測る共通の物差しがなく、○○大学経営学部卒(経営学士)といわれてもそれがどの程度のレベルなのか客観的な判断が難しくなっています。全入時代が叫ばれ経営学部が乱立し、玉石混合の経営学士が大量に生産される中で自分の経営学力を適格にアピールする手段が必要になっています。この事情は、卒業後にも就職活動の際にも問われるでしょう。ここに経営学検定という資格が必然的に生まれてくる社会的ニーズがあります。
経営学検定初級は大学2〜3回生が取得できるレベルで、経営学の総合的な基礎知識の修得を証明する資格です。1回生後期や2回生前期までに初級を修得しておくことを勧めます。
経営学検定中級は、ビジネスエリートが修得すべき経営戦略やマーケティング、ファイナンスなど総合的な専門知識と問題解決能力を証明する資格です。大学院のMBAレベルに匹敵し、相当有力な資格といえます。就職活動でアピールできます。中級受験を希望する方は、1回生後期または2回生前期の初級合格を前提に、2回生後期または3回生前期の受験を勧めます。
経営学検定上級は、経営幹部が経営知識や手法を使って一定の課題についてマネジメントプランを作成しプレゼンテーションを行い、質疑応答能力から高度の専門的実務的能力を証明する資格です。「経営者の資格」ともいえます。
経営学検定中級取得者、上級取得者は中小企業診断士資格試験(経営コンサルタントの国家資格)合格への可能性も開かれ、また大学院受験へのステップ、あるいはベンチャー起業家としても有力な資格になります。経営学検定中級・上級資格は就職活動でも有効な資格として今後注目されるでしょう。
近畿大学経営学部では、経営学検定を経営学科の推奨資格と認定し、2008年11月の初級試験を学内で実施することになりました。そのための申し込みや受験対策講座等の手続は経営学部事務室から後日、連絡・掲示されますが、概略を以下に記します。来年度の初級・中級試験の学内実施や対策講座は08年度秋の結果を受けて具体化され方針が発表されます。
・経営学検定試験(初級)
・試験日:2008年11月23日(日)
・受験料:4,500円
・学内受験(初級)対策講座:
2008年10月19日(日)・10月26日(日)・11月9日(日)の3日間
・対策講座受講料:5,000円
※経営学検定初級の実施回数は年2回です。2008年6月に初級受験を希望する者は、次のホームページに記載されている経営能力開発センターにアクセスし、試験情報を閲覧した上で正規の手続に則って受験申し込みをし、学外会場で受験して下さい。
http://www.mken.info/(経営能力開発センター)
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